不惑も変わらず節操なく [アダルトチルドレン]
人生が80年か90年としたら折り返し地点にたどり着きつつあるわけで、もともと常に終末のことを考え続けてきた人生とはいえ、この残りの半分をどう過ごしていくべきかぼんやり意識をするようになってきました。
「四十にして惑わず」などと、そろそろやることを絞っていかにゃいけないよと尻を叩かれるような40歳。ただ、能楽師の安田登さんによると、もともとの論語の「不惑」には、「自分の可能性を限定せずもっと自由に広げていけ」という真逆の解釈もあるようなので、私はこちらに乗っかっていこうと思っています。
私はご存知の通り、最近、アダルトチルドレンのサバイバーとしての情報発信をブログで始めました。それに伴い私と同じような体験をされてきた方が沢山声を寄せてくださったので、なんとなく世の中にはそんな方ばかりと勘違いをしてしまっておりました。
しかし、世の中のほとんどは、やはり愛情豊かな環境で育ってきた方なのかもしれません。そういう方々にとっては、私のような人間は「考えすぎだよ」「繊細すぎる」と思われてしまうことでしょうし、そこには、簡単に埋まらない大きな溝があります。
でも、私の役割は、「こうして育ってきた人間も少なからずいる」ということを発信し続けながら、なによりも昔の自分のように心細い思いで孤立している人に「死なないで」というメッセージを届けること。ほとんどの人には響かなくても、一人でも二人でも必要としてくれている人に届けるべく発信を続けていこうと、改めて不惑の初日に決心しました。
実は、ブログを始めて三日目に、IT界の女帝と言われる奥田浩美さんにお声がけいただき、来月にシリコンバレーで行われる女性起業家を育成するプログラム「Women’s Startup Lab」に参加させていただくことになりました。起業家でもない私に何故という戸惑いと、憧れの存在だった奥田さんにお声掛けいただいたことにとにかく驚きつつ、このような素晴らしい機会に自分に何が出来るかを徹底的に探してこようと思っています。
40歳という節目の直前に穴から抜けられたことには、なにかしらの意味がありそうだとも感じています。これからの後半は、ますます興味を持ったことに節操なく手を出しながら、その時々で自分に出来ることに全力で突っ込んでいこうと思います。
一緒に笑ってくださったり抜け漏れが多い私を支えてくださる皆さま、いつも本当にありがとうございます。次の一年も引き続きお付き合いいただけましたら、大変に幸いです。
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