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カールじいさんと言われれば、今はそれだけで泣きます… [映画]

日曜日、『アバター』を観にいくはずが、
どの映画館も夜の回まで満席!!
なので、急遽席が空いていた
カールじいさんの空飛ぶ家』3D字幕版を観てきました。

結論!とことん大人向けの映画だったという驚き。
子供も泣ける、と聞いたのですが、泣きポイントはどこぞ?
というほど大人感満載に感じた映画でした。

そして…大人の私は3Dメガネで目が隠れているのをいいことに、
カールじいさんと亡き妻との思い出の数々に心打ち抜かれて
最初から最後まで泣きまくっておりましたよ。。

帰宅後、公式サイトの予告編を観てまた号泣。
今はまだ「カールじいさん」と聞くだけで
パブロフの犬の条件反射のように涙が出ます。

映画の中で珍道中の仲間となる少年がつぶやくセリフ、
「(特別なことよりも)日常の出来事の方が思い出すんだ」
(正確な言い回しは忘れてしまいました)
もぐっと心に刺さりました。

私も結婚して1年半をすぎたあたり。
新婚期も過ぎようやく「妻」も馴染んできましたが、
何気ない日々の中で、笑って、泣いて、
そんな風に一緒に年を重ねていくことが楽しみになりました。

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今夜は雪ですね…。

久々に会った友人と素敵なレストランの窓際でご飯を食べていたら、
しんしんと降っていた雪があっという間にふりつもって、
窓の外はたちまち一面銀世界に。

新雪の上を跳ね回っていた赤い首輪をした黒猫も
すっかり風景の一部となって、
なんだか映画のセットに迷い込んでしまったような気がしました。

IMG_1363.JPG

「はいカット!」とかいって、
人工雪を降らせていた製作スタッフがぞろぞろ降りてくるんじゃないかと、
思わず屋根の上を確認してしまいましたよ。

きっとこんな何気ない小さな幸せの日常も、
思い出となって降り積もっていくんでしょうね。。
そんな今夜に乾杯。。(下戸の私はコーラですが)
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気になる映画がメジロ押し! [映画]

このところ観たい映画が珍しく目白押しです。
とはいえ、超大作からアート系まで節操のないラインナップ。

あまりにもばらんばらんで忘れてしまいそうなので、
自分への備忘録を兼ねてピックアップしてみました♪

☆『アバター
 やっぱりこれだけの話題作は、3Dメガネかけてちゃんと観ないとですね!

☆ 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 
 この美しいコスチューム!予告編にも泣きそうになりました…。
 『プラダを来た悪魔』でのいじわるな彼女が別人のよう!

☆『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
 怖い映画、辛い映画、痛い映画は、
 観るとすぐ夢でうなされるので普段は絶対観ないのですが
 予告編を観たら、妙にひっかかってしまいました。この音楽もこわい!

☆『カールじいさんの空飛ぶ家
 ああ間もなく終わってしまう〜〜!
 泣いて化粧がはげ落ちてしまいそうですが、
 それと引き換えに心が綺麗になりそうです。

☆『シャネル&ストラヴィンスキー
 昨年観た、こちらの主演のシャーリー・マクレーンが
 丸顔のせいか肝っ玉母さんに見えて、
 神経質なイメージのココ・シャネルに重なりませんでした…。
 細面で目力が強いアナ・ムグラリスならココに似てそう!

☆ 『ユキとニナ
 ちょっと思うところありまして…。

☆ 『すばらしいことを神様のために(マザーテレサ映画祭)
 人間として、観ておかないと!

☆『抱擁のかけら
 美しすぎるペネロペ・クルス!
 あのめくれあがった唇。ロンパリ気味のくっきりとした漆黒の瞳。
 世界中の女優の中で一番好きです。うんと昔から。
 彼女の経歴から削除され気味の、
 こんな映画もDVDを買って何度も、何度も、何度も、観ています。

☆『Dr.パルナサスの鏡
☆『アリス・イン・ワンダーランド
 こういう屈折した妖しいファンタジックな世界、魅かれてなりません!

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ああいっぱい観に行かなくては!!!
しかし公開時期がバラバラすぎて、
スケジューリング出来る自信がまったくもってありません…。
いったい何本観られるのかしら!?

…でもグループ展まで一ヶ月を切ったこの時期にこれだけ気になるっていうのは、
試験の前に部屋の掃除がしたくなる心理ときっと同じ。
現実逃避ともいいますね!

※ ちなみに「目白押し」の意味を一目で納得させてくれるカワイイ画像が!

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『グラン・トリノ』 [映画]

今回は真面目な、少し重い内容です。

(「いまは重いのはちょっと…」という方はこちらから脱出くださいね!)
01.jpg
昨日遅ればせながら
クリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』を観ました。

(ネタバレあり、というかオチありきでの話なので、まだ「観てない!」「オチ知りたくない!」という方もこちらから脱出を。
あらすじなどを知りたい方は、こちらをどうぞ。)

最初からずいぶん話が飛びますが、
恥ずかしながらここ最近ずっと、「孤独死」を心配していました。
世の中を憂いているというよりも、自分の孤独死を、です。

親戚の中では私は一番の年下なので(子供も近いところにはいないので)
老後に、私が親類もほとんどいない独居老人になるのはほぼ確実。

死後半年ほどたってから発見された老人の話が新聞で取り上げられるたび、
そんな寂しいのはいやだから、
今からお金を貯めて老人ホームに入って誰かに看取ってもらおう、
なんて思っていました。

でも『グラン・トリノ』でクリント演ずる元軍人のウォルトが見せてくれる、
最高にかっこいい人生の幕引き!究極のダンディズム!

私の考えがすべて吹き飛んでしまいました。

老人ホームで世の中から隔離されて死を待つだけなんて!
何のために安全な中で生き延びるの?
最後の一秒までみっちりと生きていたいじゃない!

…なんか頭を殴られたような衝撃でした。

「孤独」死、その「孤独」の文字は他人がくっ付けたもの。
その二文字に私、怯えすぎていました。

…といっても、
私が独居老人になるのは半世紀以上先のお話なので、
なんで今からそんなに心配してるの!?
といつもみなさんにつっこまれるのですが。。
(極度の心配性なのです…)

なにはともあれ『グラン・トリノ』、
「死」に涙を流しながらも
「生きること」の情熱がふつふつと湧き上がってくる、
そんな不思議な熱さを持ったすばらしい映画でした。

まだ観ていない方、ぜひご覧を。
イーストウッドのすばらしい悪態の数々も一見の価値あり、です。

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究極の才能の無駄遣い!? 映画『唇からナイフ』 [映画]

大学時代にテレビで観て以来10年以上探し続けていた
映画『唇からナイフ』のDVDがとうとう出たので買っちゃいました!
modesty_DVD.jpg
獲得した石油採掘権の見返りとして
英国政府が中東に贈ったダイヤを、
モニカ・ヴィッティ扮するアンニュイな女泥棒が
国際ギャング団から警護するという、
60年代の雰囲気たっぷりのお洒落な女版007のスパイムービー。

…というと普通に聞こえるけれど、
豪華な名監督、名キャストが揃っているのに、
スクリーンに広がる、宝の持ち腐れ感いっぱいのユルさ!
モンティ・パイソンにも通じる、
支離滅裂でシニカルなブラックユーモア炸裂!
さすがイギリス製作です。

全然緊迫感のないアクションシーン満載だわ、
突然調子っぱずれの甘いミュージカルシーンになるわ、
悪玉(『ヴェニスに死す』のダーク・ボガード!)は
終止ちまちました経費の計算に頭を悩ませているわ、
しかもその奥様は快楽殺人のサディスト!

でも全編に漂う底抜けに明るい虚無感のようなものが
「うーん、人生ってシリアスなつもりでも
意外と見方によっちゃあこんなギャグみたいだったりするよね」
という変な共感を感じて、何度観ても飽きないほど中毒に。

当時の予告編、みてみてくださいよ↓
http://www.youtube.com/watch?v=IN9uh1bSsYo

この監督の作品を沢山観てきたような人とか評論家には、
「名匠のご乱心」的に酷評されたようですが、
いいじゃないですか、
真面目な映画を撮ってた人だって
きっとたまにはこんなの作りたかったんです。
なんといわれていようと私は大好きです!

☆酷評オンパレード☆↓そうこなくっちゃ!
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6276
http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=3534

しかし『唇からナイフ』、なんて素敵なタイトルなんでしょ!

以前ミニシアター映画の配給会社に勤めていたとき、
ほんの少しだけ映画の邦題づけを齧ったのですが、
あまりにも難しすぎて私は完全お手上げでした。

文学的な作品は特に、
原題をカタカナにしてもその単語が耳慣れてないからわからないし、
かといって原題をそのまま訳したら
日本の文化的背景とか流行に合っていなくて、
「誰が興味もってくれるんじゃ?」というものになったり。

そう考えても『唇からナイフ』というタイトルはすごい!
実際には唇からナイフが出てくるシーンなんてないのに、
これ以上ないくらいに支離滅裂さがびんびん伝わってくるようです!

ちなみに、
この映画の原作は『Modesty Blaise』という
新聞で連載されていたコミックだそうで。
こんな色っぽいもの新聞に載ってたの?!

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