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沖縄にきて情熱を思い出しました。 [作品]

今朝、四時に家を出て、ただいま沖縄にきています。よく理解せず、キリストダンナが登壇するスタートアップイベンドに着いてきたら、みなさんのお話が素晴らしくて、涙しています…!


最近ブログを始めて少し経ち、熱が一瞬落ち着いてきて精神的に中だるみに陥っていました。あんなにやりたいことをやる!と宣言したばかりにも関わらず、

「もっと一つに絞った方がよいのでは」
「誰がみてるんだ」
「ひとときの熱に浮かされて変な方向にきてしまったのでは」


と私にブレーキをかける声に揺らいでしまっていました。情けないことです。でも、みなさんのお話を聞いて、世界を変えたい想いを持ち続けることの素晴らしさと大事さを、改めて激しく再確認しております。

実はこのブログを始めて三日目にある方に声をかけていただき、今後の自分のやり方を学ぶのに素晴らしい環境に推していただきました。こんな風に揺らいでしまったら、その方の思いも裏切ることになってしまう。

ただいまプログラミングの奨学金を得た小学生たちのプレゼン中です。すごい!恐るべき小学生!!オリジナルのアプリの紹介なのですが、プレゼンも中身も凄すぎて大人たちが驚愕しています。

本日のイベントはRyuku Flogsという、沖縄県内の起業家を目指す学生たちをサポートする団体が企画したプロジェクトなのですが、その団体名も「井の中の蛙が世界に跳躍する」という意味です。私の何分の1かの年齢の若人たちがこんなに熱く動いているのに、私も自信を失っている場合ではないと、情熱は人の心を動かすということも再確認できました。

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まだイベントの半分が終わったばかりですが、一日この情熱のシャワーを浴びて帰ろうと思います!



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↑全然話とは関係ないですが、昨日結婚式があり、ウェディングボードを作りました。

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感情を回復できることを教えてくれた小さくて大きな存在 [アダルトチルドレン]

昨日、やりたいことをやるぞ!と突然の宣言をしてみたのですが、それは私の感情が回復してきた結果です。長い間、私は親を怒らせないように、自分の感情を押し殺して育ちました。何かを食べても、「変な感想をいったら軽蔑されるかも」「これが美味しいのかわからない」と自分の味覚も信頼できなくなるという状態になっていました。

でも今は自分の感情に敏感です。美味しいものは美味しい、まずいものはまずい。好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。当たり前の感覚が私には最近ようやくわかるようになりました。何故ならすぐ近くに身を持って教えてくれた存在がいたからです。


それはうちに4年間いて、私とはそのうちの2年間を一緒に暮らした犬でした。(髪型がキリストダンナにそっくりな)メスの美形のキャバリアだったのですが、最初に見たときは、顔はシワだらけで、目は眼球が外側に引っ張られて白目がち、痩せこけた足でヨロヨロと歩き、「なんだかお爺ちゃんみたいだな」とびっくりました。

というのも彼女は、悪徳ブリーダーに繁殖のために飼われ、ご飯もろくにもらえず、狭いところに糞尿まみれの多頭飼いで閉じ込められ散々子供を生まされた末に、齢をとり用済みになって保健所に送られるところを、動物愛護協会がレスキューした譲渡犬だったのです。

日常的にひどい虐待も受けていたようで、いつも八の字眉毛で悲しい目をして、私が高いところのものを取ろうと彼女の頭の上に手を伸ばしたり、傘など長い棒状のものを持つと、ビクッと体を引きつらせてブルブルと震えていました。


それでもキリストダンナが2年間必死に世話をしたおかげで、その後私が結婚して一緒に住むようになる頃には、人間にだいぶ慣れていました。ただ、最初のうちは、「変な女がやってきた!」と私を警戒し、他の人の膝には乗るのに、私には近付いてこようともしませんでした。

しかし半年ほど経った、キリストダンナが長期出張で留守にしていたある日、突然私のところに「女同士仲良くする?」という顔でやってきて、それからは急に私を受け入れてくれるようになりました。


その日から表情がとても豊かになり、常に満面の笑みを浮かべるようになりました。その頃には肉付きもだいぶよくなって顔のシワは消え、足に筋肉がつき、初めてギャロップが出来ると気が付いたときには余程嬉しかったようで、その辺をむやみに跳ね回っていました。


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いつでも笑顔!


そしてその「いつでも笑顔」の時期がすぎると、今度は「ワガママ娘」期がやってきました。結局最後まで一度も歯を剥いたり唸ったりすることがなかった穏やかな犬でしたが、それでも彼女なりに精一杯反抗して、進行方向と反対に歩いてみたり、ご飯をくれと皿を叩いて抗議したり、私に意地悪をしかけてきたりもしました(本当に他愛もないことなのですが)。この頃には笑顔の頻度が少し減り、口をへの字に曲げてむっとした顔もするようになりました。

しかしこの伸び伸びと遠慮のない状態の彼女が本当に可愛かったのです。我が儘に振舞ってももう大丈夫と、私たちを信頼してくれたことも感動的でした。彼女は子供時代をやりなおして本来の姿を取り戻したようで、実際この頃には面白いように若返り、子供のような無邪気な顔になっていました。


しかしそんなある日、突然心臓を悪くして三日で呆気なく逝ってしまったのです。12歳くらいだったようで、心臓以外には何の問題もなくもう少し生きられたかもしれなかったのですが、心身が元気になった途端に旅立ってしまいました。私たちはあまりの突然のことに受け止められず1ヶ月泣き暮らし、ペットロス症候群になりました。

彼女はある意味では、私と比べ物にならないほどの壮絶な虐待を受けたサバイバーです。しかしその小さな身をもって「こんな状態からでも回復できるんだから君も頑張れ」と、私に教えてくれました。今では私たちは、我が家に一瞬立ち寄ってくれて、ミッションを完遂させて天国に帰っていった天使だったのだと信じています。



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ランポコほんとにありがとう

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やりたいことは全部やる [ADHD]

最近、「ブログ読んでるよ」というお声をいただくことが増えてきました。皆さんが思っていらっしゃる以上に大変な励みになっております。本当にありがとうございます。

また、記事が出たときに、「勇気を出して過去を話してくれてありがとう」とも何人かの方に言っていただきました。ただ、勇気を振り絞ったというよりは、実は色々なタイミングが重なった結果だったということもあり、なんだか申しわけなくも感じます。最近、アーティストとして活動をしていく中で、どういうバックグラウンドで何を思って作っているのかという説明を求められることが多くなり、ちょうど自分のサイトも作り変えるタイミングでもあったので、この際言葉にしておこうと思ったのです。

しかし、こうしてブログで発信していく中で、言葉にしないと伝わらないことがあること、また、自分の体験がどなたかの励みになることがあると発見できたことは、想定外の大変嬉しい副産物でした。



これまで、アーティストは部屋に籠ってあらゆる誘惑を遮断し、作品づくりだけにストイックに取り組なくてはならないと考えていました。でも私は(まだ正式には調べてはいないのですが)ADHD的傾向がかなりあり、集中力が持続しません。新しいことに次から次に手を出したくなります。アート仮装やVR、最近ではこうして書くことを始めてみたのもそのせいです。

以前は、これを恥ずかしく思い、好奇心を捨てようと自分を抑えてきました。しかし最近、これが受け入れるべき私の自然な姿なのではないかと思うようになってきました。

よい作品づくりはしたい、でもその前提として、人生最後の瞬間に後悔せずにあの世へ旅立ちたい。そのためにも、色々なものを見たいし、知りたいし、経験したい。そして、きっとそれぞれで得られることが回り回って作品づくりに跳ね返ってくるはず、と最近は信じています。



小さい頃、ブラジルに3年住み、帰国した際に大変後悔したことがあります。ブラジルは第二の故郷と思っているほど大好きな国で、私が住んでいた当時も魅力とエネルギーが溢れかえるような国でしたが、驚異的なインフレがあり、サービスは最低、製品も粗悪、強盗と殺人は日常茶飯事の治安の悪さ、という国でした。

そのような生活の中で、時々日本からみえた方がくださる繊細な味のお菓子や、質が良く可愛らしい文房具などは光輝いて見え、私の大切な宝物になりました。その頃の私は、ブラジルでの強烈な日々のおかげで、以前の日本での思い出を記憶喪失のようにすっかり失っていたのですが、その宝物を見ては、現地で生まれた人のように「日本を早く見てみたい」と切に願い続けていました。

そして3年の滞在ののちに喜び勇んで帰国したのですが、すぐに自分が取り返しのつかない過ちをおかしていたことに気がつきました。「なぜ私はあの3年間を日本に帰国することを夢見て過ごしてしまったのだろう」と。

あんなに刺激的な素晴らしい毎日が目の前に広がっていたのに、私には気が付けませんでした。どんなことでも良い面があれば、悪い面もありますが、私はブラジルの70%の素晴らしい面を楽しんでいたとはいえ、30%の悪い面に大きくフォーカスしていました。もう二度と同じ過ちを繰り返してはならない、その瞬間瞬間を100%に広げてめいっぱい満喫しよう、そのときにそう決意しました。


ただそう思ってはいても、最近まではいつも心のどこかで「ストイックであらねばならない」という声がこだまし、色々なことに首を突っ込み、目一杯楽しもうとする私を、罪悪感が冷たく叱責していました。今年は海外旅行に行く機会が多々あったのですが、誰に批判されたわけではないのに、「アトリエに篭って作業しないでこんなことしていていいのだろうか」とこそこそ隠れるように行ったりもしていました。しかし、旅は作品を作る上でも人生においても、視座を上げ視野を広げてくれる素晴らしいもののはず。私は一体誰に言い訳していたのか。

冷静に考えるとなんのことはない、罪悪感を作り出して言い訳を強要していたのは、自分自身でした。自分の心は自分のもの、自分の人生は自分のものなのに、当たり前のことにはなかなか気が付けないものです。そして、そこから私は「一つの物事に集中できない」という自分の性格にあらがうことをやめました。


やりたいことは全部やる。人に迷惑をかけない限り、誰に遠慮する必要はない。


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みなさんにオツムを心配されましたが、とれてすごく嬉しい!!


最近私は小型船舶免許を取得し、周囲に「なぜ船!?」と激しく不思議がられたのですが、それもこれもこんなわけです。深い理由はありません。ただ007になりたかったのです!


 


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戦士たち 同士たち [アダルトチルドレン]

先日あるイベントのレセプションパーティがあり、そこでよく会ってワイワイと盛り上がっているファッションディレクターやイラストレーター、デザイナーなどの友人たちと再会しました。

彼女たち、彼らたちは私にいつもエネルギーと「私ももっと頑張ろう」と喝を入れてくれるかけがえのない友人たちですが、外から見たら、インパクトが大きくて派手な仕事を次から次にこなす、いわゆる「キラキラ」な人種です。

しかし、その実情は、仕事をしすぎて入院したり血尿をだしたり、クライアントの無茶苦茶なオーダーに決死の覚悟で抵抗したり、傷だらけでズタボロの戦士たちで、私と同じように心の傷を乗り越えた仲間もいます。それぞれが、己の人生を切り拓くために、お互いの姿を視野の端に入れて生存確認をしつつ、戦場の中を弾を避けながらほふく前進している、美しい勇者なのです。



私はほんの少し前は、自らの足で立つことが恐ろしく、寄らば大樹の陰とばかりに強い存在に依存してきました。すなわちそれは、誰かに決断を委ね、責任の所在を人任せにするということです。(言い訳のようになってしまいますが、アダルトチルドレンとして育つと、自ら考えることを放棄し親の決断に従うことが生存につながるため、依存することが長年の染み付いた習慣になってしまうのです)

しかし、あるとき、人生で初めて自分の足で立って全てを決断せざるを得なくなりました。これは私にとって本当に恐ろしいことでした。しかし同時に、自分の道を自分で決めるということは、型にはめこもうとしてくる人や世の中のシステムからの自由を獲得することでもある、との発見に繋がりました。このことは、振り返れば私の自殺衝動の克服にとても大きかったと言えます。

とはいえ、私がこうして自ら決断できるようになり、絶望の穴から抜け出せたのも、目の端に常に戦う仲間の姿が見えていたからこそでした。使い古された言葉ではありますが、「私は独りじゃない」「私には仲間がいる」という思いが支えてくれました。


ちょうどこんなことを考えていたとき、ある方からメールをいただきました。その方は大きな会社で目覚ましい成果を挙げられ、世の中に確固たる地位を築かれている方なのですが、そこにはご自身の人生やお仕事での両面において、死屍累々の中を満身創痍で進まれてきたご様子が書かれていました。

そもそもメールをいただけたのも、その方の話をお聞きした際に、会社組織を改善するために奮闘された数々のお話に感動してお送りしたメールにお返事をいただいたからなのですが、一見華やかなご活躍の裏でそのように戦い続けてこられたことに大変な衝撃を受け、そしてこのような方がいらっしゃるから、私もまだちっぽけな存在ながらこれからも戦ってゆける、そう思えました。


絵を描くことだったり、文字を紡ぐことだったり、あるいは会社を経営をすることだったり、様々な手段はあれど、己の意思を表現するということは、丸裸になるどころか臓物を曝け出すような行為です。無防備な状態で世に対峙し、思わぬ方角から飛んでくる批判や嘲笑の矢を受け止めなくてはなりません。しかしその傷だらけで戦っているその姿は、多くの人々の勇気となります。

この世の中は、戦い続けなければならないほどひどいものではないかもしれません。助けを求めれば手が差し伸べられる優しさもあります。しかし、そこから一歩理想の未来を求めて踏み出すと、途端に絡み合ったイバラに前進を阻まれるのです。

女性なら、今世界的に問題になっているセクハラにあうこともあるでしょう。卑近な例にはなりますが、私も右も左もわからないような未熟な社会人の頃に、この洗礼を受けて会社を追われました。しかしこのようなときにも、この世の中のどこかに同士がいると思えれば、イバラを断ち切りながら前進することができます。


今回はいささか熱が入りすぎてしまいました。でも、この何日間かにお会いしたりやりとりをさせていただいた方々との会話の中で想いが込み上げ、どうしても書いておきたくなりました。

「自分はたった独りで戦っている」と絶望しているあなたにこの想いが届きますように。私も自殺衝動の穴から脱出したとはいえ、自分を鼓舞しながら安全地帯から這い出て前進し始めたばかりです。ぜひ、一緒に戦いましょう。そして、いつも私に勇気を与えてくださる偉大なる戦士のみなさまに、心から感謝いたします。


 


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壁の穴 [アダルトチルドレン]

今回は、先日の心療内科の先生についての後日談です。

血液治療に通い始めて何ヶ月かたったある日、キリストダンナと他愛もないことで喧嘩をしました。そして彼が用事で外に出た後、一人で思い返していると怒りがふつふつ湧き出て脳が沸騰し、思わず側の壁を全力でキック!

バリバリとすごい音がしたと思ったら、そこには綺麗に足型をした穴がありました。こんなに簡単に穴が開くとは思っていなかったのですが、不幸にも私の怪力(握力が50くらいあります)と石膏ボードの薄さが相まってしまいました。

しばし呆然と穴を見つめていたのですが、我に返り慌てて壁を修復してくれる業者を探してみるも、壁紙の全面張り替えになり何十万もかかってしまうとのことで、猛烈な後悔に襲われながら頭を抱えてその場に座り込んでしまいました。目の前には、黒々と口を開けた穴。

しかし、そうしていても埒があきません。すこし頭を冷やそうと行きつけのクリーニング屋さんに洗濯物を持って行き、平静を装いながら「上から物を落としたら壁に穴があいてしまって」と話したところ、なんと「うちのダンナが工務店を経営してるから、修復に必要なセットを一式貸してあげる」とありがたすぎるお話。

そのあと車でうちにいらっしゃったクリーニング屋さんのダンナさんは、壁の穴をみて明らかに足の形だと気がついたはずですが、何も言わず丁寧に道具の使い方を教えてくださいました。

そして、ダンナさんが置いていってくださった修復手順を読みながら、板を打ち付け、石膏ボードを交換し、壁紙を張り替え、無事に穴はふさがりました。


そんないきさつを、心療内科の次回の診察の際に

「最近落ち込むことが減ったのですが、怒りがコントロールできなくなって、ついに壁に穴をあけてしまいました…」

と先生にしたところ、

元気があって大変によろしい!!

とまさかのお褒めの言葉をいただきました。
思わず椅子から転げ落ちそうになったのですが、

「穴をあけたのはあまりよろしくないかもしれないが、自分を攻撃しなくなったのは大進歩である!どんどんやりなさい!!

とのことでした。壁に穴をあけて褒められるなんて前代未聞…!

自分のやらかしたことに落ち込んでいた重い気分が一瞬で吹き飛びました。素晴らしい先生です。みなさん、時々は壁に穴を開けても大丈夫なようです。でも、開けたらちゃんとふさぎましょう。

ということで、うちにいらした方は、どこかに壁紙の色の変わっている部分をご覧いただけるかもしれません。(キリスト氏、我が家の恥部を晒してごめん)

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ちなみに、この間、ちょうど知人からこんなモフモフの美猫を預かっていたのですが、普段は隠れがちなその子が、私が壁をギコギコやっているのに興味を持ったのか、ずっと横で寝そべって作業を見ていました。本来なら惨めな後始末になるはずが、なんだか癒される幸せな時間になってしまいました。

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恐ろしいほどの美猫ちゃんです

最後に、キリストダンナが日本アンガーマネジメント協会というところのファシリテーターをしているので、彼の名誉のためにもお断りしておかないといけませんが、最近の私はこまめにガス抜きをしているので、もう壁に穴を開けたりはしておりません。しかし、一部の人の間では、怪力な上に左利きで左ミドルキックが得意な私は「レバー打ち名人」として有名です(格闘技ネタです)。


 


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