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子供を持たない決断 [アダルトチルドレン]


今回は子供を持たない決断についてです。少子化なんだから健康な女なら産むべき!と、という風潮の強い昨今ですが、これはアダルトチルドレンには避けては通れない問題なので書いておこうと思います。健全に育たれた方には、こんなことを考えている人間もいると知っていただけたら嬉しく思います。


私はかなり以前から、子供を持たない決断をしています。そもそも、育った環境のせいかもともとの性格的なものか、母性というような感情が欠落していますし、幸せな子供時代を知らないので、自分と同じように育ててしまうことが目に見えるからです。のびのびと育っている子供をみて、「自分はああはしてもらえなかった」と嫉妬してしまうだろうことも恐ろしいのです。


ただ、一時期、「産んだら絶対可愛いと思えるようになるから、産みなよ。大丈夫だよ」と勧めてくれた方もいて、そういうものなのかと考えてみたこともありました。しかし、よくよく考えれば、全員がそうではなかったから、毎日のように虐待がニュースになり、私のような人間が少なからずいるわけです。また、そうして産んだところで、勧めた人が責任をとってくれるわけではありません。


犬や猫のような寿命が短い生き物ならば、自分には育てるのが向いていなかったとわかったとしても、その寿命の間はなんとか踏ん張れます。でも自分より長生きする人間の子供は、「産んで見たけれど、やっぱり可愛がれなかったので返品します」なんていうわけにはいきません。また、よいアートが作れるようになるから産んだ方がいい、と勧めてくる方もいましたが、アートのために子供を産むのもおかしな話です。


世代間連鎖の犠牲者


機能不全家庭で育った親は、その親の育て方しか知らないので、悪意がなくとも同じことを子供にしてしまい、そうしてアダルトチルドレンは世代間を連鎖してしまうと言われています。私の家庭も明らかにそうでした。母もその連鎖の犠牲者だったのだと、今はわかります。だから、この呪われた遺伝子を、この連鎖を、私の代で終わらなければと、私の子供に私がしてあげられる最善のことは、産まないことなのだと思うのです。


それでも、私は先日40になったのですが、実は最近まで、やっぱり産んでおいた方がよいのではという1%ほどの考えが心をチクチクと刺していました。しかしこの年齢になり、もうほとんど可能性が無くなり、その選択肢に悩む必要が無くなったことに、心底ほっとしています。 



もちろん、この世代間連鎖を、強い意思の力で断ち切り、立派に子供を育てている方もたくさんいます。その方々には、本当に賞賛の思いしかありません。しかし、それは私には難しいことだということがわかっています。


以前に犬を飼っていたとき、粗相を咎め、怒鳴ったり引っぱたいたりしてしまったことがありました。悪徳ブリーダーに長い間飼われてしつけを受けられずに育った彼女は、粗相をしてしまうのは仕方のないことだったのに、私は自分を止めることが出来ませんでした。壁際に縮こまってブルブル震えながらこちらを見上げるその怯えきった目は、そのまま小さい頃の私でした。私は、自分がされたことを、彼女にしてしまっていたのです。


私は、自分の考えを力で押し付けてくるようなヒステリックで感情的な人間が大変に苦手で、自分は常に理性的であろうと心掛けているのですが、心の余裕がなくなった途端にあっけないまでに理性が吹き飛んでしまうのです。


それは、心の奥底に棲んでいた鬼が飛び出して、人格を乗っ取ってしまうような感覚で、自分では制御出来ない最も自分が忌み嫌うタイプの魔物の存在に、私は何度も叩きのめされました。犬にすら感情がコントロールできない自分には、その何倍も何十倍も世話がかかるだろう子供を穏やかに育てるなんてとても無理な話なのだと、改めて確認させられた出来事でした。



同じ傷を持った人と結婚しがちなAC


そんな私ですが、今はキリストダンナと二人、忙しいながらも穏やかな日々を過ごしています。子供を産まないということは、結婚する前にキリストダンナに伝えていたのですが、子供を欲しがる男性が多い中、それを受け入れてくれた彼には本当に感謝しています。


実は、アダルトチルドレンは、「この人は私のことをわかってくれる」という気持ちから、同じ傷を持った人間と付き合ったり結婚する率が大変高いと言われています。しかしそこから導き出される結果は、両極端に分かれることが多いようです。一方は、お互いの傷を癒し合ってゆくパターン。もう一方は、共依存と言われる関係になり、相手の愛情や誠意を試して傷付けあうパターン。この先に待っているのは破滅です。私も20代の頃はそのような付き合い方しか出来ませんでした。


しかし、ダンナも同じような傷を持った人だったのですが、私たちはラッキーなことに前者のパターンでした。私が穴から出られたのも、彼との対話を通して自分自身を見つめられたことがとても大きかったと思えます。


実際に結婚当初は、人とそれまでまともに向き合ってきたことがなかった私は精神がとても不安定になり、暫くカウンセリングに通い続けました。しかし、間も無く結婚して10年になる最近では、心の傷がほとんど埋まったような手応えがあります。




私は、自分の子供とは、今生では縁がありませんでした。その意味では、私は少子化のこの世の中に貢献することができません。しかし、命は増やせなくとも、減らさないためには何かが出来るのかもしれません。自ら命を絶とうと考えている人に「とりあえず死なないで、もうちょっと生きてみるといいかもよ」と伝える活動をこれからも続けていこうと思っています。


タグ:子供
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